第7回 統計関連学会市民講演会

2008年9月7日(日曜日)
開催日: 200897日(日) 参加費: 無料
対象: 市民,学校関係者(教師・保護者),小中高の生徒,大学生
会場: 慶應義塾大学矢上キャンパス14棟 創想館
地下2階 マルチメディアルーム


講演プログラム 13:30〜16:00

川崎 茂(総務省統計局長)

『私たちの暮らしと統計−統計は国民の共有財産−』

政府が作成し公表する様々な統計は,国民の生活や社会の実態を明らかにするものであり,国や地方公共団体の政策の決定や評価に活用されています.これらの統計には,生活に密着した親しみやすい統計も数多くあります.この講演では,暮らしに身近な統計をいくつかご紹介して,皆様に統計に親しんでいただくとともに,統計の見方・使い方のヒントなどをお話ししたいと思います.

長尾 篤志(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)

『学習指導要領改訂で重要視された統計活用力
  −算数・数学科での今回の改訂の考え方−』

種々の調査によると,算数・数学科では,「数学的な見方や考え方を生かして問題を解決することや自分の考えを数学的に表現すること」,「身に付けた知識・技能を実生活や学習等に活用すること」などに課題が見られます.このような課題を踏まえ,今年1月中央教育審議会から学習指導要領の改善に関わる答申がなされ,この答申を受け3月には小中学校の学習指導要領が改訂されました.現在,高等学校の学習指導要領も,改訂に向けた作業が行われています。この講演では,新学習指導要領の改訂の考え方や今回の改訂において重視された統計活用能力について説明します.

吉村 功(東京理科大学教授)

『統計家が考える数理リテラシー
  −「豊かに生きるための智」プロジェクトでの議論より−』

「21世紀の科学技術リテラシー像〜豊かに生きるための智〜」は,日本人成人一般に必要な科学技術の素養を検討したプロジェクトで,日本学術会議と国立教育政策研究所が平成18・19年度科学技術振興調整費を用いて行ったものです.プロジェクトでは,数理科学,生物科学等の7部会がそれぞれの関係部分での検討を行いましたが,この講演では,数理科学の中の統計リテラシーに焦点を当てて,何が21世紀の今に必要な素養であるかを紹介します.

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