理数系教員統計・データサイエンス授業力向上研修集会 札幌
AI/デジタル社会を担う人材育成と教育体系
~新課程における統計・データサイエンス教育の
実践と高大社接続・産学連携授業~
場所北海道大学札幌キャンパス
地球環境科学研究院 講義棟1階 講義室1(D101)
(〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目)
参加費:無料
開催趣旨
AIやデジタル技術の本格的な普及に伴い、データ分析・活用が求められる場面が急増する中、世界的にデータアナリティクス人材の不足が懸念されています。これに対応すべく、統計科学、コンピュータサイエンス、数理科学、サービス科学を融合したデータサイエンス教育の体系化とその円滑な実施に向けた産官学の連携が進められています。 特に、全国の大学での数理・データサイエンス・AI教育の強化が加速しており、高校と大学を結ぶ「高大接続教育」の在り方が重要なテーマとなっています。 本研修集会では、統計数理科学や情報科学分野の知識を持ち、ビッグデータを活用できるデータサイエンティストや融合領域で活躍できる人材の体系的な育成を目指して、教育現場での指導力向上に取り組む教員間の情報共有と意見交換を行います。とくに、高等学校の新学習指導要領において数学科の統計・データ分析単元が拡充されたこと、新設された必履修科目「情報Ⅰ」でのデータ活用、選択科目「情報Ⅱ」でのデータサイエンス教育の展開、さらには大学入試への対応が注目される中で、昨年末には、生成AIの普及と各教科での活用に向けての文部科学省の新しいガイドラインも公表されました。 これらの背景を踏まえ、小中高連携、高大社連携の枠組みを活用した問題解決に資する授業実践事例や産学官連携、地域連携授業の取り組み、全国レベルでの評価の枠組み等の情報をひろく教育に関わる関係者で共有し議論していきます。
1日目
2025年3月8日土
10:30~16:40
場所北海道大学札幌キャンパス 地球環境科学研究院
講義棟1階 講義室1(D101)
プレ・チュートリアルセッション 10:30~12:00 |
探究学習のための 機械学習 × GIS ハンズオン講師 ESRI ジャパン株式会社土田雅代氏 機械学習による分類・予測結果を地図情報としてGISで可視化し、新たな洞察を得る方法を体験する実践セッションです。使用するArcGISは、世界市場の3分の1を占める信頼性の高いツールで、基本的なGIS機能に加え、機械学習を活用した地理空間分析も可能です。初等中等教育機関向けには無償ライセンスが提供され、海外では環境分析や都市計画の探究学習に活用されています。探究学習の幅を広げ、生徒・学生の情報活用技術を高めることが期待できます。 |
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開会挨拶 12:55~ |
大鐘武雄北海道大学 数理・データサイエンス教育研究センター センター長 |
セッションⅠ 13:00~15:00 |
北海道のデータサイエンス教育における産官高大連携事例講演1 北海道大学数理・データサイエンス教育研究センターの高大連携事業行木 孝夫北海道大学大学院理学研究院 教授 講演2 札幌市立旭丘高校 数理データサイエンス科の新設と取り組み坂庭 康仁札幌市立旭丘高等学校 教諭・数理データサイエンス学科長 講演3 北海道における教科等横断的な教育の推進~『S-TEAM教育推進事業』の実践~』前野 文繁学校教育局高校教育課高校教育指導係 主査 講演4 みらいを拓く ニトリのIT人材育成支援荒井 俊典株式会社ニトリホールディングス執行役員兼情報システム改革室室長 |
休憩 | |
セッションⅡ 15:20~16:40 |
政府における数理・データサイエンス・AI人材育成推進の方向と方策特別講演1 高等学校段階における統計・データサイエンス教育の充実に向けて小林 廉国立教育政策研究所 教育課程研究センター 教育課程調査官 特別講演2 大学等高等教育における数理・データサイエンス・AI教育推進の現状と施策今川 新悟文部科学省高等教育局専門教育課 専門官 |
2日目
2025年3月9日日
10:30~16:40
場所北海道大学札幌キャンパス 地球環境科学研究院
講義棟1階 講義室1(D101)
主催機関挨拶 9:25~9:30 |
椿 広計大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 所長 |
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セッションⅢ 9:30~10:30 |
STEAM型探究教育:データ分析と批判的思考の実践講演7 STEAM教育推進の現代的背景と政策的意義中島 さち子株式会社steAm代表取締役 講演8 統計的探究プロセスと批判的思考〜統計教育の現状と今後の課題〜新井 仁都留文科大学教養学部学校教育学科 教授 |
セッションⅣ 10:40~11:40 |
大学教育改革が拓くデータサイエンス人材育成講演9 佐賀大学理工学部におけるデータサイエンス教育
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休憩 | |
セッションⅤ 13:00~14:00 |
大学授業と企業DXを支える生成AI活用の広がり講演11 マイクロソフトの生成AI活用戦略:企業DXとデータ活用畠山 大有 日本マイクロソフト株式会社シニアクラウドソリューションアーキテクト 講演12 ChatGPTで始めるデータ分析の大学授業新井 崇弘多摩大学経営情報学部 専任講師 |
休憩 | |
セッションⅥ 14:10~16:30 |
高等学校におけるデータサイエンス教育方法論開発のための実践知の集積オーガナイザー笹嶋 宗彦(兵庫県立大学) 座長 高校データサイエンス教育研究会会長石井 裕基(東北大学特任教授) 講演13 DS関連に関する教員研修の取組について南雲 裕介新潟県立教育センター 指導主事 講演14 文科省生成AI授業活用のガイドラインとデータ倫理教育林 兵馬神戸大学附属中等教育学校 数学科教諭 講演15 探究活動の授業で生成AIを扱う際の課題と現状福島 香兵庫県立姫路西高等学校 情報科教諭 講演16 雲雀丘学園DXハイスクールによるAI・DSを取り入れた全教科連携の取組み林 宏樹雲雀丘学園中学校・高等学校 情報科教諭 講演17 生徒による生成AI利活用実践(AI・DS探究コンペティションを題材にして)荒川 智浩国際基督教大学高等学校 数学科教諭 講演18 高等学校におけるシミュレーションに基づく統計的推測の指導橋本 三嗣広島大学附属高等学校 数学科/研究部長 中島 康彦群馬県立前橋高等学校 理科(物理)教諭 Doi A. JimmyCalifornia Polytechnic State University 統計学科 教授 |
閉会挨拶 16:30~ |