今回も約 150 作品の出品があり、日本統計学会会長・理事長をはじめ、統計学者、統計教育者、数学教育者、スポーツデータ関連識者、など、多くの先生方によって厳正に審査し、以下のように表彰いたします。
総評: 今回も素晴らしい作品が多くありました。スポーツがもつ課題について、PPDAC サイクルを回すことを意識してか、仮説→検証の繰り返しで、丁寧に分析を進めている作品も多数ありました。また規定部門では今あるデータから何を語れるか、データドリブン的な分析に注目していました。近年企業でも同様の要望があり、そのデータを補助的な別のデータも加え分析出ることは重要と感じます。自由部門では YouTube などの動画を使って、驚くぐらいのデータを丁寧に集めて、素晴らしいと思います。自分たちのチームのデータや結果の適用でさらに強くなる作品、数値シミュレーションを使った作品、さまざまなデータの取り方、作り方に驚いています。専門家へのヒヤリングもあり、良い作品が多く、審査(絞る)が難しいと審査員からの発言もありました。一方で、グラフの基礎的な部分(軸の名称や単位、散布図でどっちがどっち、など)がもう少し注意が必要な作品もありました。B2 サイズですので(サイズや氏名明記などのルール違反がいくつか…)ある程度は文字を小さくしても見えます。逆にすべての分析結果を入れなくても構いませんので無理に入れないようにしましょう。最後に、先生方へのメッセージですが、本コンペに参加され、どういうときにどういう分析が、適切なグラフ等の描き方でどう生徒さんが誤解するかなどの指導への気づきにつながればと思います。次年度もご参加のほど、お願いします。
謝辞:一般財団法人 統計質保証推進協会、日本スポーツアナリスト協会にご支援を頂きました。ここに感謝の意を表します。
(c) 日本統計学会統計教育分科会