今回も約 170 作品の出品があり、日本統計学会会長・理事長をはじめ、統計学者、統計教育者、数学教育者、スポーツデータ関連識者、など、多くの先生方によって厳正に審査し、以下のように表彰いたします。
総評: 今回も 170 を超える作品のご提出があったことから、今年からスポーツ統計の専門家による予備審査を行い、その後、本審査を行う二段階審査を行っています。このことからルールを遵守、テーマのインパクト、ストーリー性などがより重要視されたように感じます。応募作品をみても、記述統計などで丁寧に検証している作品から、主成分分析やクラスター分析など高度な分析までさまざまなチャレンジをしている点は興味深いと思います。こういう形で「リアルデータに基づき、前処理を覚え、データ分析で結論を紹介する」などの学びの動機づけに繋がっている点はよかったと思います。最近では、動画からデータを作るという作品も多く感じています。特に自由部門でもさまざまなスポーツのデータ分析を行っている点も興味深いです。今年は、野球やサッカーはもちろんのこと、「短距離走」や「テニス」、「ハンドボール」、「バレーボール」「卓球」などもあり、「競技ダンス」や「鬼ごっこ」、「マリオカート」などもあり、スポーツデータの可能性の広がりを感じます。ちなみに今年は以前、本コンペで受賞した生徒さんがその後、大学生となり、学生ながら既にスポーツデータアナリストに携わっているという話やご本人ともお会いできました。その意味でもこのコンペの意義を強く感じています。学びの動機づけもですが、ぜひまずは参加していただければと思いますので、引き続き、よろしくお願いします。
謝辞:一般財団法人 統計質保証推進協会、日本スポーツアナリスト協会にご支援を頂きました。ここに感謝の意を表します。
(c) 日本統計学会統計教育分科会