第 13 回 統計教育の方法論ワークショップ

The 13th Japan Conference on Teaching Statistics (JCOTS17) March 3-4, 2017 in Tokyo

学習指導要領の次期改訂に向けた統計教育の新展開
〜アクティブラーニングで育成する科学的探究力・問題解決力・意思決定力〜

日時2017 年 3 月 3 日(金)・4 日(土)
場所政策研究大学院大学(東京都港区六本木 7-22-1)
主催 日本統計学会統計教育分科会
日本統計学会統計教育委員会
情報・システム研究機構統計数理研究所(共研究課題番号:28-共研-5016)
共催 統計関連学会連合統計教育推進委員会
全国統計教育研究協議会
数学教育学会
日本品質管理学会 TQE 特別委員会
東京理科大学理数教育研究センター
高校数学・新課程を考える会
科学研究費・基盤研究(A) No. 25240005(代表:岩崎学)
後援 日本数学教育学会
一般財団法人・理数教育研究所
東京教育研究所

更新日:2017 年 3 月 16 日

ワークショップご案内


第 13 回統計教育の方法論ワークショップ
実行委員長 成蹊大学 岩崎 学         
事務局担当 実践女子大学 竹内 光悦

統計学が様々なメディアで取り上げられるようになってから数年が立ち、学習指導要領の改訂によって、多くの児童・生徒・学生がデータを学ぶ機会が増えてきました。e-learning でもデーサイエンスに関する講義が放送され一般の人でも統計を学ぶ環境ができるようになりました。さらに 2017 年度にはいよいよデータサイエンス学部が開設されるようにもなり、今後ますます様々な形でデータサイエンス教育の発展が注目されていると言えるでしょう。

また海外に目を向ければ、タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末を活用した教材システム開発はもちろんのこと、統計的に問題をとらえ、解決する統計的思考力の育成など、分析ストーリーを重視した教育も散見されます。

さらに次期指導要領の改訂の動きも活発になってきました。このような状況の中、統計教育に関する情報発信、情報共有の場の必要性は増していると感じます。

このような状況をうけ、今年度は、以下のテーマで 2 日間に分けて、ワークショップ開催いたします。

学習指導要領の次期改訂に向けた統計教育の新展開
〜アクティブラーニングで育成する科学的探究力・問題解決力・意思決定力〜


プログラム 3 月 3 日(金)


10:00-10:05開会の挨拶
岩崎学(実行委員長・成蹊大学)
10:05-11:05セッションI:統計教育に関する研究発表
座長:岩崎学(成蹊大学)
  1. LMS を用いてピア・レビューを導入した統計基礎教育のレポート課題 (スライド)
    竹内光悦(実践女子大学)・末永勝征(鹿児島純心女子短期大学)
  2. Dot Plotは◯でなく□で
    吉田一(河合塾コスモコース)
  3. 中高一貫校における統計教育の現状と問題点〜解決策としての教材開発〜 (スライド)
    須藤昭義(成蹊高等学校)(発表で紹介したテキスト)
11:15-12:00セッションII:公的データの利活用と調査協力にむけたリテラシー育成
座長:柿原謙一郎(総務省統計局統計情報システム課)
  1. 【受賞講演】日本統計学会統計教育賞受賞者講演
    今後の統計教育の方向性を踏まえたセンサス@スクールの利点について
    青山和裕(愛知教育大学)
  2. 公的統計ミクロデータの研究・教育利用に向けた新たな試み
    椿広計(統計センター)
12:00-12:30ランチセッション:社会に開かれた教育課程 次期学習指導要領の改訂における統計内容の系統的充実
  • 竹内光悦(実践女子大学)・青山和裕(愛知教育大学)・川上貴(西九州大学)・深澤弘美(東京医療保健大学)・渡辺美智子(慶應義塾大学大学院)
    ※次期指導要領案について、参加者と一緒に考えます。ランチセッションですが、ランチは各自でご持参ください。
13:00-14:20セッション III:国内外における統計教育の展開、評価方法の開発
座長:櫻井尚子(東京情報大学)
  1. 【特別講演】統計教育における評価指標の作成と試行―高校、大学の教養レベル―
    深澤弘美(東京医療保健大学)・和泉志津恵(滋賀大学)・櫻井尚子(東京情報大学)
  2. データサイエンス能力認定:国内外の大学と SAS との Joint Certificate Program につきまして
    竹村尚大(SAS Institute Japan 株式会社アカデミック推進室)
14:35-15:15セッション IV:国・自治体による統計教育の展開
座長:渡辺美智子(慶應義塾大学大学院)
  1. 新潟県の統計教育のあゆみ 〜70 年の歴史と今後の課題〜 (スライド)
    大関綾子(新潟県総務管理部統計課)・南雲裕介(新潟県総務管理部統計課)
  2. 総務省統計局における統計教育コンテンツについて
    柿原謙一郎(総務省統計局統計情報システム課)
15:30-16:50セッション V:高等教育における統計教育と授業実践
座長:竹内光悦(実践女子大学)
  1. 大学の確率・統計教育における LMS と数学オンラインテストの利用 (スライド)
    樋口三郎(龍谷大学)
  2. 大学生の統計グラフスキルの現状と問題点:6 大学を事例として (スライド)
    持元江津子(天理大学非常勤講師)・武藤浩二(長崎大学)・阪本崇(京都橘大学)・長島雅裕(文教大学)・榎基宏(東京経済大学)
  3. 数学科の統計学と芸術学科デザイン学課程のインフォグラフィックスのコラボレーションによる授業
    山本義郎(東海大学)・富田誠(東海大学)
  4. 大学初年次学生全員を対象とした基礎数学への adaptive IRT e-testing の設計と実践
    廣瀬英雄(広島工業大学)
  5. データサイエンス教育の全学・全国への展開―データリテラシーを備えた人材の育成に向けて;DS 教育研究拠点、滋賀大学の取組―
    須江雅彦(滋賀大学)

プログラム 3 月 4 日(土)


10:00-11:00セッション VI:教育賞受賞講演
座長:風間喜美江(統計数理研究所)
  1. 【受賞講演】読売教育賞(算数・数学教育部門)最優秀賞受賞者講演
    生徒の活動を重視した数学T「データの分析」の授業実践 (スライド)
    橋本三嗣(広島大学附属中・高等学校)
  2. 【受賞講演】日本統計学会統計教育賞受賞者講演
    地方公立高等学校におけるゼロベース統計教育の取組 (スライド)
    石井裕基(香川県立観音寺第一高等学校)
11:10-12:30セッション VII:児童・生徒との統計教育活動報告
座長:川崎能典(統計数理研究所)
  1. 【受賞作品指導者講演:全国統計グラフコンクール文部科学大臣賞―小学校】
    児童が意欲をもち深く考えながら統計グラフを作るには?―統計グラフの制作過程を振り返って― (スライド)
    小川恭子(上越市立春日小学校)
  2. 【受賞作品指導者講演:全国統計グラフコンクール総務大臣賞―中学校】
    統計グラフコンクール作品作成における指導事例 (スライド)
    小野賢太郎(西米良村立西米良中学校)
  3. 【スポーツデータ解析コンペティション中等教育部門】
    データでスポーツをしよう―データ分析でサッカーを知る女子生徒の 2 年間の取り組み―
    増田朋美(愛知教育大学附属高等学校)
12:30-12:40第 6 回スポーツデータ解析コンペティション
http://estat.sci.kagoshima-u.ac.jp/sports/compe06.htm
司会:竹内光悦(実践女子大学)
  • 第 6 回スポーツデータ解析コンペティション中等教育部門
    ポスター作品審査報告
13:30-16:40セッション VIII:初等中等教育から大学教育へつなぐ授業事例
座長:風間喜美江(統計数理研究所)・竹内光悦(実践女子大学)
  1. 統計グラフでよりよい学校生活〜身近な集団の変化を分析〜
    堀場規朗(香川大学教育学部附属高松小学校)
  2. 岐阜県の出前授業「データ活用講座」の新展開〜統計を身近なものとしてとらえることができる教材の開発〜 (スライド)
    中西善裕(岐阜県環境生活部統計課)
  3. 新潟県における統計出前授業 (スライド)
    南雲裕介(新潟県総務管理部統計課)・大関綾子(新潟県総務管理部統計課)
  4. 統計データに基づくモデリングを促進する授業の開発について―中学校数学において「人口推計」を授業化する―
    川上貴(西九州大学)・峰野宏祐(東京学芸大学附属世田谷中学校)
  5. 「高等学校における「データの分析」その後の統計教育実践の一事例」―データを活用する力の育成の観点から―(中間報告) (スライド)
    酒井淳平(立命館宇治中学校・高等学校)・稲葉芳成(立命館宇治中学校・高等学校)
  6. 数学科・情報科における ICT を利用した統計指導のあり方について―数学T「データの分析」についての実践報告―
    半田真(東京女学館中学校・高等学校)
  7. 公的ビッグデータを用いた課題解決型学習(PBL)演習の試行
    和泉志津恵(滋賀大学)
  8. 東北大学医学部における医学統計教育の実践
    宮田敏(東北大学大学院)
16:50-17:00閉会の挨拶
竹内光悦(日本統計学会統計教育委員長・実践女子大学)

ワークショップ運営

本ワークショップの場を活用していただき、小学校の児童および中学校、高等学校の生徒を対象に統計教育に関っている教師の方や、大学等高等教育機関で統計教育を担当している教員の方、さらには、ひろく社会人への高度専門職能教育の一環として統計教育に携わっている方々に、日頃の教育成果の発表や相互の情報交換や交流を深めていただければ幸いです。

また本ワークショップにおいては、統計教育全般の質的向上を図り、統計教育に関する業績についての評価システムを確立するため、ワークショップ参加者への継続的専門職能開発訓練プログラム(CPD)の証明を行います。また、特に優秀と認められた研究報告については、日本統計学会が設ける統計教育賞への推薦も併せて行うと同時に、その内容を統計教育 WEB サイトにおいて公表します。

参加について

その他

問い合わせ

第 13 回統計教育の方法論ワークショップ
実行委員長 成蹊大学 岩崎 学
日本統計学会統計教育分科会
主査 宮崎大学 藤井 良宜
日本統計学会統計教育委員会
委員長 実践女子大学 竹内 光悦
第 13 回統計教育の方法論ワークショップ 事務局
E-mail: sesjssあっとまーくstat.k-junshin.ac.jp(ワークショップに関する問合せ)
[あっとまーくは @ にしてください]