第 9 回スポーツデータ解析コンペティション中等教育部門の結果

今回も 50 作品を超える出品があり、日本統計学会会長・理事長をはじめ、統計学者、統計教育者、数学教育者、スポーツデータ関連識者、など、多くの先生方によって厳正に審査し、以下のように表彰いたします。

総評: 今年も地元チームの支援を目的としたものから、戦略の有効性、また興味のあるチームや選手の特徴等を比較検証したりと、これまでに学んだ「データの分析」での内容を活用して、分析を進めている点はよかったと思います。特に今年の最優秀作品は、バスケを行う際にみられる勢い「波」について、その効果を丁寧に分析しているなど、他の作品の比べても審査員の中で評価が高かったと言えます。特に研究の動機からはじまり、仮説、方法、結果、そして考察と、科学的な検証を行っている点は今後の参考になる作品と思われます。今年の作品でも R 等のソフトウェアを用いて、高度な統計手法にチャレンジするチームもあり、それ以上にデータの利活用を意識するチームもありました。2020 年度も実施予定ですので、ご参加をお待ちしています。

作品タイトル 受賞者および学校名 作品(クリックすると PDF が見れます)
最優秀賞 バスケットボールにおけるシューターがつくる波の価値を探る! 丹下大知・川留隼人・代木優翔・福澤純治(愛媛県立松山南高等学校) S50
優秀賞 多変量解析を用いたカマタマーレ讃岐の傾向分析と強化点の発見と提案 宇川昇吾・鈴木祐介・関貴大・石井裕基(香川県立観音寺第一高等学校) S51
奨励賞 カマタマーレ讃岐に必要なのは本当にシュート決定率なのか 山地悠介・宮本紫苑・岡星里・山上詩・石井裕基(香川県立観音寺第一高等学校) S25
奨励賞 野球におけるボール球を投げる意義 小嶋渉瑚・木田航晴・中村徳之介・高橋広明(東京学芸大学附属国際中等教育学校) S10
敢闘賞 プロ野球と外国人選手〜野手編〜 石田乃愛・瀧野日菜・橋本有史・増谷飛百・横井亜紀(名城大学附属高等学校) S44
敢闘賞 その功績は偽物 本来の観客動員数と日本のスポーツ施設の未来 川田萌愛・坂口瑠那・宮崎航成・渡邊碧以・横井亜紀(名城大学附属高等学校) S31
敢闘賞 Reclaim the Glory 尾島杏佳・小倉朋珠・木南涼葉・荒川智浩(国際基督教大学高等学校) S38
敢闘賞 「得点」からモンテディオ山形を分析する 荒生つかさ・遠藤瑠輝・笹木覚(山形県立山形東高等学校) S48
敢闘賞 初球からバットを振っていけ―野球データを解析して指導者の言葉を検証する― 小金丸拓海・西武宏(広島県立祇園北高等学校) S39
敢闘賞 データから見るドラフト会議〜日本プロ12球団に必要な人材とは?! 糸川文乃・加藤ほの香・西脇佳子(東京大学教育学部附属中等教育学校) S45
敢闘賞 打順の組み方から起こる違い 向山佳那・岩崎ひなた・徳田紀子(東京都立小石川中等教育学校) S35
敢闘賞 プロ野球におけるホームラン増加の背景 小田大規・宇津圭太朗・内本勇亮・能村祐毅(大阪府立天王寺高等学校) S09
敢闘賞 一流選手が一概に良い成績 阿部空也・西岡穏平・木南俊亮(奈良県立青翔高等学校) S01
敢闘賞 ソフトバンクホークスと阪神タイガースの差 上田遼馬・重里真宏・佐保亮祐・林兵馬(神戸大学附属中等教育学校) S49
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