第 8 回スポーツデータ解析コンペティション中等教育部門の結果

今回は 50 作品の出品があり、日本統計学会会長・理事長をはじめ、統計学者、統計教育者、数学教育者、スポーツデータ関連識者、など、多くの先生方によって厳正に審査し、以下のように表彰いたします。

総評:今年もデータ分析で学んだことを踏まえ、様々な視点で分析された作品が多くいただきました。最優秀賞および優秀賞の2作品については、大学の先生にもアドバイスしてもらい、やや高度な分析をしていますが、それ以上に分析ストーリーが明確に提示され、適切に表現していることが評価されました。他の授賞作品でも、視点の新しさや分析ストーリー、また結果を他者にわかりやすく表現している点が評価されています。次回以降ではさらに、分析のストーリー(動機や仮説→分析→考察、などの一連のストーリー)やひとつひとつの結果の表現への工夫(意味のないスペースをつくらず、グラフ等の適切なサイズや配置、フォントの工夫、など)を意識してもらえらたらと思います。また高校でならう散布図や相関係数を活用すると、変数間の関係性も述べられますので、分析力も高めていきましょう。いろいろと自ら問いをたて、調べ、結論を得る、探究学修を意識していくと面白い結果が出るかもしれません。次年度もご参加のほど、お待ちしています。

作品タイトル 受賞者および学校名 作品(クリックすると PDF が見れます)
最優秀賞 アシストから見た選手分析によりファイブアローズを強化する 大塚功太郎・浮田嵩祐・関くるみ・石井裕基(香川県立観音寺第一高等学校) S26
優秀賞 「無難に外角一辺倒」を打破せよ。 三宅純矢・荻原志音・佐薙喬太・石井裕基(香川県立観音寺第一高等学校) S14
奨励賞 NPB 12 球団の 10 年間の ELO レートと各種セイバーメトリクスとの関係性 出本大起・東達也・柏村祐吾・池本菜々子・西詰日佳李・加藤祥・安永裕貴・橋本三嗣(広島大学附属高等学校) S34
奨励賞 現代バスケットボールにおける 3 ポイントの需要 小山悠磨・八木暁・橘隼人(自由学園男子部高等科) S43
敢闘賞 プロ野球ー勝負の波を探れ!〜セイバーメトリクスを利用して負の波について考察する〜 灘野大輔・小野快斗・山ア脩生・福澤純治(愛媛県立松山南高等学校) S10
敢闘賞 サッカーの空中戦事情 會澤日向・加古恵菜・柴田千裕・谷地又未夢・山本あかね・山田果林(岡崎学園高等学校) S31
敢闘賞 Dynamic Pass for the Win 林葉月・近藤風佳・中島凛音・荒川智浩(国際基督教大学高等学校) S39
敢闘賞 ホールドポイントに代わる新しい中継ぎ投手の評価基準を作ろう 藤澤悟・能美和真・山本昂弥・井上弥(大阪府立天王寺高等学校) S03
敢闘賞 パリーグ 6 球団の特徴を 4 年間のデータから考察する 阿部日美子・下田陽子・日暮優音・西脇佳子(東京大学教育学部附属中等教育学校) S08
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