各期における主な活動

第 1, 2期 ( 1988年 4月 〜 1990年 9月 )

  • 1988年 10月 〜 1989年 3月
    統計教育推進委員会編「統計小事典」の著述, 編集, 討議と校正に終始した. 1989年 4月, 「統計学小事典」が日本評論社より発行された.
  • 1989年 4月 〜 1990年 9月
    委員会に次の 4グループを設置, 月例委員会の形式で活発な研究報告が行われた.
  • 第 1グループ
    学校教育における統計教育
    第 2グループ
    大学および大学院における統計教育
    第 3グループ
    企業, 社会における統計教育
    第 4グループ
    計算機器とくにコンピュータによる統計教育

特に大学および大学院での統計教育については, 実態調査ならびに資料作りをすることとなり, 一般教育の中での統計教育, 専門教育の中での統計教育, 大学学部, 学科での開設単位数, 専門教員数, 受講者数などを全国公私立に亘り, 調査, 集計, 分析を実施することとした.

第 3期 ( 1990年 10月 〜 1992年 9月 )

  • 1990年 10月 〜 1991年 9月
    とくに 1991年において 5回の委員会が開催された. 主な議題としては
  • ※大学における統計教育の実態調査 ( 私学データのまとめ )
    ※事情紹介および検討事項
    全国統計教育研究協議会 ( 水野欽司委員発表 )
    統計実務研修の現状と在り方 ( 藤田峯三委員発表 )
    ICOTS 3 に参加して ( 新家, 水野 坦委員担当 )
    オマーンでの統計研修指導 ( 水野 坦委員 )
    情報教育と統計教育との関連 ( 内田委員 )
  • 1991年 10月 〜 1992 年 9月
    この期間に第 7回 〜 第 12回の委員会が開催された. 主な検討事項は以下で, 開催場所はすべて統計数理研究所特別会議室であった.
  • ※「大学における統計教育の実態調査」の全資料がデータベース化されたので, 作業としては次に進むことが確認された.
    * 国立, 私立の統計教育の比較
    * 各学部, 理工系, 経済系, 医学・生物系, 教育系の統計教育の特色と充実度の調査研究
    ※大学審議会の答申に教養部改組の方向が打ち出されているが, これに関連して一般教育における統計教育や専門課程における 統計教育がどうなるかの問題を考慮すべきである ( 塩谷委員よりの提案 )
    平成 4年 ( 1992年 )当時の委員会への参加者は以下の顔ぶれであった.
    松下 嘉米男 ( 帝京大学経済学部 )
    水野 坦 ( 駿河台大学経済学部 )
    三浦 由紀 ( 駿河台大学経済学部 )
    平川 孝三郎 ( 東京理科大学 )
    程野 真 ( 九州共立大学経済学部 )
    宇喜多 義昌 ( 明星大学 )
    柳川 昭太郎
    村上 征勝 ( 統計数理研究所 )
    塩谷 実 ( 明星大学 )
    杉山 高一 ( 中央大学理工学部 )
    内田 良男 ( 愛知学院大学 )
    村上 正康 ( 敬愛大学経済学部 )
    水谷 弘 ( 沖縄振興開発金融公庫 )
    水野 欽司 ( 大学入試センター )
    上田 尚一 ( 龍谷大学経済学部 )
    新家 健精 ( 福島大学経済学部 )

第 4期 ( 1992年 10月 〜 1994年 9月 )

  • 1992年 10月 〜 1993年 9月
    この期間に第 1回〜第 5回の委員会が開催された. 主な検討事項は以下で, 開催場所は第 5回 ( 金沢大学経済学部第一会議室 ) を除いてすべて統計数理研究所特別会議室であった.
  • ※前委員長からの申し送り事項として, 統計教育の実態調査の総括, 一般教育改組に伴う統計教育の取り扱い, 学校教育における新指導要領の問題点指摘, 高校レベルの統計教育向け副読本の必要性, 情報教育への積極的コミットメント, 全国統計協議会との関係保持があった.
    ※この期においては, 特に統計教育の実態調査関連に主力が注がれた.
    ※事情紹介と検討事項
    医学部における統計教育 ( 三宅委員, 飯田氏 )
    実態調査の学会誌への投稿
  • 1993年 10月 〜 1994年 9月
    この期間に第 6回〜第 9回の委員会が開催された. 場所は統計数理研究所であった.
  • ※主な検討事項としては
    科学研究費の申請, ICOTS 4 への参加, 研究プロジェクト推進のための 3グループからの活動状況の報告
    第 1グループ
    小中高の統計教育であるが, 今期は高校教科書における統計関係の取り扱われ方が中心であった.
    第 2グループ
    大学におけるコンピュータ利用であるが, 今期は私立大学統計協議会のガイドブック等の紹介であった.
    第 3グループ
    大学における統計教育の実態調査であり, 実態調査についてのデータ処理を中心に論議された.
    ※ほかに ISI 統計教育分科会の活動, 第 50回北京大会への協力要請などであった.

第 5期 ( 1994年 10月 〜 1996年 9月 )

第 6期 ( 1996年 10月 〜 1998年 9月 )

第 7期 ( 1998年 10月 〜 2000年 9月 )

  • 1998年 10月 〜 1999年 9月
    今期の委員会開催は第 1回 〜 第 9回に及び, 活発な委員会活動であった. 開催場所は第 8回の岡山理科大学での開催を除いて, すべて統計数理研究所特別会議室であった.主な活動記録としては以下である.
  • ※2000 IASE ROUND TABLE CONFERENCE ( RTC ) について
    1. RTC のホームページ紹介
    2. ICME 9組織委員会事務局長の理科大澤田教授から当委員会へ協力要請があった.
    ※RTC 開催の國際会議については当初, 明治大学が予定されていたが, 4月段階で統計数理研究所に変更され, 了承された.
    ※ワーキンググループ活動としては, 特に中学校, 高等学校における統計教育に関して, 担当の第 1グループが, 平川, 宇喜多両委員を中心として教育課程審議会長に高等学校学習指導要領案 ( 1999.3.1 ) に関する緊急提言をすることとし, 委員会の了解を経て, 「統計教育にかかわる緊急提言」を 7月 9日に提出した.
  • 1999年 10月 〜 2000年 9月
    今期の委員会開催は第 10回 〜 第 17回に及んだ.
  • ※2000 RTC に関する村上征勝事務局長からの連絡報告, 報告者リスト, ホテルの手配, 旅行案内の交渉などがあった.
    ※主な検討事項としては
    中高等学校における統合的統計教育の必要性」
    日本学術会議統計学連絡委員会, 委員長 藤井光昭, 幹事 田栗正章
    「経済パフォーマンス改善に向けた統計教育」
    新家 委員
    「データマイニングとその応用」
    日立製作所システム開発研究所, 森田豊久 研究員
    「統計教育の目標は何か」
    水野 委員
    「損害保険会社における統計データ活用の現状」
    東京海上システム会社, 柘植信一郎 主任
    ※各グループにおける検討結果のデスカッション
    ※IASE International ROUND TABLE Conference について
    2000年 8月 7 - 11日, 上記國際会議が統計数理研究所で開かれた. 議長はスペインの Prof.Carmen Batanero, 国内組織委員会委員長 三浦, 事務局長村上, 招待講演者 35名 ( 海外 33名, 日本, 広津, 島田 ), 討論者 7名 ( 日本, 三浦, 新家 ), 座長 15名 ( 日本, 三浦, 新家, 村上, 丸山 ), 円卓会議形式は好評. 平川, 松下, 水野 各委員がオブザーバーとして出席. 三浦, 村上両委員, 清水 所長の努力で盛大裡に終了.